可愛い女の子に声をかけられてビルの中にホイホイついていった時の話【後編】

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お疲れ様です、ローンウルフです。前回の話の続きです!

※ 写真はイメージです

街中で丸顔の可愛い女の子に声をかけられ、ビルの中へホイホイついていった私、ローンウルフ。ビルの2階のいくつかの絵が飾られた薄暗い部屋の中で、椅子に座って待たされた私の前に現れたのは、私をビルに連れてきた丸顔の女の子とは別の人でした。

 

「お待たせしました」

 

そう私に話しかけてきたのは、私をビルの中に連れてきた女の子よりも幾分か年上の女性でした。丸顔の女の子とは対照的に、アゴがシュっとしたやや長めの黒髪で、紺色のスーツを身にまとった年の頃は30前後と思われる綺麗な感じの女性でした。

「どうですか?絵をご覧になってみて」

丸顔の女の子とは対照的に、一方的にはしゃべらずに私に意見を求めてきたスーツ姿の女性。部屋の中を見まわしましたが、女の子はいつの間にかどこかへいなくなってしまいました。自分のタイプの子がいなくなった私は意気消沈し、もう帰ろうかなという思いが頭の中に沸き起こりました。

しかし「ものは経験だ、こんな詐欺まがいの話を受けることなんてめったにない!」と思い彼女と話を続けることにしました。

「すごく鮮やかな色遣いできれいな絵だと思います」

「そうですよね!」

笑顔を浮かべ満足そうに答える彼女。しかし当時20代の私よりも年上に見えるその女性は、綺麗な容姿ではあるものの私の好みとは異なっており、自分の中で急速にテンションが下がっていくのが感じ取られました。

「どうです、あそこに飾ってある絵」

そう言って彼女は壁際に手を差し出すと、そこには少し上からライトの光に照らされた絵が飾ってありました。

「光に照らされてキラキラと輝いていて綺麗ですよね!」

その絵は青々とした少し暗い海の上に夜空に輝く星が描かれており、薄暗い部屋とは対照的にその星がライトに照らされてキラキラと輝いているように見えました。

「そうですね」

テンションの下がっている私は淡々と答えました。

「家にあの絵を飾るとしたら、あなただったらどこに飾りますか?」

部屋の中に絵を飾るのは私の趣味じゃない、それならば客人を招き入れることになるであろう玄関に絵を飾るのがふさわしいと思い、私は玄関に飾るであろうと彼女に答えました。

「玄関に飾る、素敵ですね!家の玄関もあの絵があればきっと映えるでしょうね」

彼女が絵を称賛するのは、きっとあの絵を最終的には俺に売りつけたいんだろうなと思っていたため、私には彼女の絵に対する称賛は空虚なもののように感じられました。

「お仕事はされてるんですか?」

彼女の質問攻めは続きます。

「一応サラリーマンをしています」

当時は某省庁で働いていた私ですが、話がややこしいことになるかもしれないと思い、職業については一般的な表現にとどめました。

「お仕事をされていて経験を積まれている方って、絵を家の中に飾っている人が結構多いんですよ」

絵を家の中に飾ることは一般的なことであると理解させるように、彼女は私に対して語りかけます。日本人特有の同調圧力に訴えかける戦略なんでしょうか。

 

「ところで…この絵をもし買ったとしたらお値段はいくらぐらいになると思います?」

 

・・・ついにきたか。

 

お金の話に及んだため、私は少し身構えます。ですがもう少しギリギリのところまで話を聞いてみようと思い、その質問に答えました。

「3万円ぐらいですか?」

絵画について全く知らない私は、あてずっぽうで答えました。

「うーんちょっとそのお値段だとあの絵は買えないんですよね」

苦笑いを浮かべるスーツ姿の彼女。その口から出た金額は、絵画について興味がない人間にとってはとても手を出そうとは思えない金額でした。

「あの絵のお値段は0万円です。」

絵1枚にそれだけの価値を見出せない私はこう言いました。

「ずいぶんと高いんですね」

そう答えると、彼女は持っていたバッグから何かを取り出します。それは大きめの白い本でした。

「そうですね、確かに一度にそのお値段を払おうとするとちょっと高いし、簡単には払えないと思います。ですが…」

本を開いた彼女。その中身を見てみるとなにやら細かい数字が書かれた表が載っていました。表を見た私は察しました。

なんと彼女は私にローンを組ませてまで絵画を買わせようとしていたのです!

具体的な購入の話にまで及んできたため、私はこう思いました。

(そろそろ潮時かな…)

さらに購入の話を続けようとする彼女に向かって、私ははっきりとこう述べました。

 

「俺は絵を買う気はないんで。失礼します」

 

そう言い終えた私はバッと椅子から立ち上がりました。

 

「ちょ、えっ?!」

 

驚いた表情を浮かべながら言葉を発する彼女。

そんな彼女を無視して私はそのまま一直線で階段を下りました。1階にまで到達したとき、私に声をかけてきた丸顔の女の子を探そうか一瞬迷いましたが、もうこの場所には1秒でもいたくないと思った私は、わき目も触れずビルを出て人通りの多い繁華街の道へと消えていくのでした。

 

・・・1か月後・・・

 

私は友人に会いにその街を再び訪れました。その時に絵を売っていたビルの近くを通りがかったのでそこのビルに行ってみたところ、そこのビルは扉が閉まっており、ガラス張りの部分から中をのぞくと、中には何も入っていませんでした。

どうやらもうそこのビルでは絵画販売を行っていなかったようです。短期間で彼女たちがいなくなったという事実は、自分たちがやましいことをやっているということを自覚しているのだろう、そう思いながらビルを後にして私は友人の家へ向かうのでした。

終わり


 

…と前後編に分けて長々と昔話を語ってしまいました。繁華街を歩いていると、こういった詐欺まがいの話に意外と簡単に遭遇してしまうのではないでしょうか?

繁華街であなたに見ず知らずの可愛い女の子が話しかけてきた場合、あなたがかなりのイケメンでもない限り、その女の子が狙っているのはあなたではありません。あなたが持っているお金であると思っておいたほうが良いと私ローンウルフは考えています。

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