日経平均がリーマンショック後の最安値をつけた時のポートフォリオを公開します
お疲れ様です、ローンウルフです。
私はブログを始める前から自分の資産状況をエクセルで管理しており、毎週末に集計しています。
そしてその集計結果を画像データにして保存しているんですが、先日たまたま確認していたところ、リーマンショックが起きた2008年からずっと画像データを保存していたことに気付きました。
そこで今回の記事では、日経平均株価がリーマンショック後に最安値をつけた時の私のポートフォリオの画像データを公開したいと思います。
日経平均株価がリーマンショック後に最安値をつけた時の私のポートフォリオ
なお日経平均株価が終値ベースで最安値をつけたのは2009年3月10日で、価格は7,054.98円でした。今(2021年6月20日)のちょうど4分の1ぐらいですね。
私が今回公開するのは、最安値をつけた週の日曜日の2009年3月8日の私のポートフォリオです。
それではご覧ください!(画像をクリックすると拡大表示されます)
上記9銘柄が2009年3月8日時点の私の株式のポートフォリオです。
一番目を引くのがガリバー(現在のIDOM)です。なんと株価が10分の1以下にまで落ち込んでいます。
また金額的にはリサ・パートナーズの損失額が大きいです。リサ・パートナーズは知らない人も多いかと思いますが、当時流行っていたいわゆる不動産流動化関連銘柄の1つです。こちらも10分の1近くまで株価が暴落しています。
ちなみにリサ・パートナーズは最終的にはNECキャピタルソリューションにTOBによって買収されました。買付価格は3万6000円で、TOBには申し込まなかったもののその価格近くで売却しました。購入額の80%減ぐらいで手放した形です。
まぁ当時の状況を考えれば不動産流動化関連銘柄でアーバンコーポレーションやダヴィンチアドバイザーズのように上場廃止にならなかっただけでも御の字って感じですね。
三菱商事も下げが激しいです。コモディティ価格が急上昇していた当時、資源関連銘柄として購入しました。また当時BRICsと呼ばれていた新興国群のうちの1つの中国株のETFにも投資をし、損失を出していました。ちなみに上証50連動投信は当時の高値を未だに奪還していません。
私は流行りの銘柄に“安易に”飛びつく危険性を説くことが多いのですが、まさしく昔の私自身がそうした流行りの銘柄に手を出し、失敗していたのです。
唯一プラスを保っているのがポイントです。リーマンショックの影響をもろともせず増益を達成していたため、株価の落ち込みも限定的でした。
このポイントという会社、実は後に社名変更をします。変更後の会社名があのアダストリアです。実はあることで有名なんですが、気になる方は「まつうらじゅん アダストリア」で検索してみてください(まつうらじゅんさんに関しては「転生後」の方が有名ですね)。
ちなみに当時の私は「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を読んだ影響で有利子負債が少ない高ROE銘柄を好んでおり、ポイント、ウイン・インターナショナル(現ウイン・パートナーズ)、アクセル、アスクルはそうした観点から選んだ銘柄でした。
株式以上に大きなポジションを組んでいた商品先物
ご覧の通り、株式のポートフォリオにおいてはボコボコに損失を出していた私ですが、なぜ今日までそれなりの資産規模を維持しながら生き残り続けてきたかというと、当時は商品先物取引に主軸を移しており、規模的にも株式の数倍のポジションを組んでいたからです。
同じ日の商品先物のポジションについても公開するのでご覧ください。
この週の時点で株式では大きく負けが込んでいましたが、商品先物においては大きく勝ち越しています。また金と白金だけで約870万円の買いポジションを組んでいたわけですから、株式と比べてかなり大きなポジションを組んでいたことがわかると思います。
振り返るとあまり多くを知らない当時だからこのような取引が出来たわけであって、正直なところ今この取引を再現しろと言われてもかなり難しいと思います。今の生活を崩してしまいかねないような取引には腰が引けてしまいますね。
業績の落ち込み以上に株価は落ち込む
以上簡単ではありましたが、日経平均株価がリーマンショック後に最安値をつけた時の私のポートフォリオを公開させてもらいました。
振り返って改めて思ったのは、こうした株価暴落期においては業績の落ち込み以上に株価が大きく落ち込むということです。
ガリバーは株価は10分の1以下になったものの、当時の経常利益は数分の1の落ち込みにとどまっています。ウイン・インターナショナルも株価自体は45%ほど下がっているものの、経常利益の減益幅は10%ほどに留まっています。
モメンタム・心理面によって株価は業績以上に大きく振れるんだなということがよくわかります。こうした急落局面においてはどうしても大きく下がる株価に注目が集まりますが、こういう時こそ冷静に業績を見極めることが大切なのではないかと私ローンウルフは考えています。