出品者側の視点から考えたAmazonの優位性の今後の行方
お疲れ様です、ローンウルフです。
私はAmazonにせどり用に出品者としてのアカウントを開設しています。ブログを始めてからはほとんど利用していなかったのですが、休職をきっかけに一時的に利用を再開しました。
久々に利用して驚いたのが、以前利用した時よりも手数料が上がっているということです。手数料は販売するものによって異なってくるのですが、私がよく出品する本、DVD、ゲームの場合、各種手数料を合計すると、売上に対しておおよそ25%前後もの手数料がかかってくるのです。
配送料や消費税が上がった影響もあるでしょうが、私が最初に登録した5年前と比べたらだいぶ上がったように思えます。
手数料が上がったことにより他の販路を模索する動きが出ている
せどりを専業にしている友人もAmazonの手数料が上がっていくことに嘆いており、販売にはメルカリやヤフオクも併用しており、さらなる他の販売方法も探っているとのことでした。
消費者側の観点から見ると、Amazonは他のサイトと比べると品数も豊富で視認性もよく、利用しやすいサイト構成になっていると思います。私自身もよくAmazonで買い物をしますし、消費者側の観点から見ると他サイトと比べて優位性があるかもしれません。
しかし出品者側の視点から見ると、年々手数料が上がっており、また悪質な出品者に対しての動きも鈍いため、今後ますます他の販売手段を模索する動きが出てくるのではないかと思います。
増え始める直販
そんな中で今注目を集めているのが、Shopifyという企業です。こちらの企業はNY証券取引所に上場していますが、本社はカナダのオタワに置いています。
この会社はネットショップのプラットフォームを提供しており、最低で月額29ドルと非常に安価にサービスを利用することが出来ます(2020年5月22日現在、別途支払時に数%の手数料有)。
ここ数年で大きく売り上げを伸ばし、ネットショップの売上高は昨年あのイーベイを抜いてAmazonに次ぐ2位に躍り出ました。
別名アマゾンキラーとも呼ばれ、今年楽天と提携したことが話題になりました。
また上記記事によると、近年Amazonのようなモールの利用はせず、企業が自社ECサイトを立ち上げる動きが広まっているとのことでした。
どの投資先も「絶対」は絶対にない
消費者側の観点から見るとAmazonのモート、つまり経済的優位性は強いように思えますが、出品者側の観点から見ると手数料が高く、また自分の会社にブランド力をつけたいと考えている企業はAmazonの利用にこだわらなくても良いという状況が出来てきています。NIKEが昨年Amazonでの販売から撤退したのも記憶に新しいですね。
そう考えると、現在はAmazonはオンライン販売の絶対的な王者として君臨しているものの、それが永続するかというと必ずしもそうはならないかもしれません。そもそもCEOのジェフ・ベゾス自身がいつかAmazonは潰れると発言しているぐらいですからね。
あくまでたった一個人の出品と企業の販売を同じように考えるなと思われるかもしれませんが、Amazonに限らず絶対王者として君臨している企業が必ずしもこの先その支配的立場を維持できるわけではない、投資に「絶対」は絶対にないということを頭に入れた上で投資に臨むべきではないかと私ローンウルフは考えています。