チョコレート帝国の秘密を暴く男、ローンウルフが皇帝と直接対決!そこで明らかになる真実とは【後編】

2023年11月15日

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前回の続き】

チョコレート帝国皇帝に仕える「将軍」と呼ばれる男は、皇帝の最近の国民の利益を顧みずに自らのお金を重視する姿勢に、心に迷いが生じていた。とその時、将軍に向かってどこからともなく声が聞こえたのでした。


 

「迷っているようだな」

「誰だ?!」

突然現れたその男に、将軍は身構えました。

「お前たちが必死になって探している男さ」

「まさか…貴様がローンウルフか!」

「ご名答」

ローンウルフと呼ばれた男は、口元をニヤリと緩ませました。

「貴様、どうやってこの宮殿に侵入した?!」

「アンタの間抜けな部下がおしゃべりに夢中になってる時さ」

「くっ、あのバカどもが!」

将軍は怒りの声をあげました。

「お前は皇帝について、迷いが生じているようだな」

「貴様には関係ないことだ!」

将軍は再び鬼のような表情を見せ、ローンウルフを睨みつけました。

「お前が口に出さなくても知っているぞ。この間お前たちが晒し者にした、弁護士の話だ。」

「貴様、なぜそれを?!」

ローンウルフの思わぬ言葉に、将軍は思わず驚きの声をあげました。

「皇帝は「ローン払えない弁護士。BMWを放火し人生終了へ」と言っていたな」

 

「…だ、だからなんだというのだ!」

「あの話、実際にBMWを放火したのは弁護士ではなくて介護士なんだろ?」

 

「………くっ、貴様、なぜそのことを知っている?!」

ローンウルフから皇帝の不都合な真実を指摘され、将軍は困惑しました。

「弁護士は稼げない職業であること、高級車は見栄を張るために買うもので無駄な消費であるとの自らの主張を正当化するため、奴は事実を捏造した。」

「………」

「奴は自分の金のためなら事実すら捏造する。薄汚い人間だ」

「違う、皇帝閣下は傷ついた国民にも手を差し伸べる優しいお方だ!サンバイオの株価暴落で傷ついた国民に対して、救いの手を差し伸べておられた!」

将軍は反論しました。

「救いの手?ああ、損失を回復する手段として、ひふみ投信を買わせようとした話のことか。皇帝がなぜさかんに国民にひふみ投信を勧めようとしているのか考えたことはあるのか?」

「し…知ったことか!!!私はただひたすら皇帝閣下に忠義を尽くすだけだ!」

ひたすら忠義を示すように振るまう将軍。しかしローンウルフは彼の心を見抜いていました。

「…本当はもう気付いているんだろう?まぁいい。そもそもひふみ投信は日本株を投資主体とした投資信託だ。なぜ普段はアメリカ株への投資を勧めている皇帝が、日本株を投資主体としているひふみ投信を買わせようとしているんだ?それは皇帝の勧めに従って国民がひふみ投信を買ったら、手数料が皇帝の懐に入るからだ。

「ぐっ…」

先ほどまで強固に反論していた将軍は、ローンウルフが突き付けた事実に言い返すことが出来ませんでした。

「奴は国民の利益のことなんて全く考えちゃあいない。自分のお金のことで頭が一杯なんだ。」

「………」

将軍は下を向き、しばらく言葉を発することはできませんでした。

「皇帝が愛していたのは国民ではない、自分の金だ。」

ローンウルフが畳みかけるように話すと、将軍は意外な一言をその口から発しました。

「………行け」

「……?……ずいぶんあっさりと通してくれるんだな。いいのか?」

将軍があっさりと通そうとしたことに、ローンウルフは疑問を感じました。

「…その目で皇帝閣下の真の姿を確かめてこい。そしてその真実の姿を国民に伝えるのだ」

「もとよりそのつもりだ。…お前は皇帝に仕えるには優しすぎた。もっと別の道を探すんだな」

そう将軍に告げ、ローンウルフは皇帝のいる部屋へ向かいました。

「ついに皇帝と直接対面する日が来たのか…それにしてもあの男がすんなりと皇帝の部屋へ通したことが気になるな…」

ローンウルフは忠誠を誓っていたはずの将軍の態度に一抹の不安を感じました。

「まあいい。今更何を考えても無駄だろう。そして腐っても皇帝は一代で莫大な版図を築き上げた男だ。油断してはならないな。よし、行くぞ!」

意を決してローンウルフは皇帝の間の扉を開けました。そこにいたのはまぎれもなくチョコレート帝国の皇帝でした。

 

 

 

 

「貴様が皇帝だな?」

 

そう言葉を発したローンウルフに対する皇帝の言葉は、意外なものでした。

 

 

「暴落で草草草ァ!!!」

「?!」

皇帝の突然の発言にローンウルフは一瞬ひるんだものの、構わず皇帝に向かって言葉を投げかけました。

「貴様がこれまで行った数々の…」

「そんなあなたに適した商品があります。わずか10年で5.1倍で資産が増加した商品があります。それがひふみ投信です。」

ローンウルフの言葉を遮り、皇帝は一方的に発言を繰り返すのでした。

「こ…これはどういうことだ?!」

予想だにしない展開に、いつもは冷静なローンウルフも戸惑いの色を隠せませんでした。

「こんな時は年会費無料のイオンカードを使いましょう」

構わず話し続ける皇帝の様子を見て、ローンウルフは一つの結論に至りました。

 

「ま、まさか…お金を儲けることだけを考えるあまり、株価暴落を嘲笑したりニュースに絡めてアフィリエイト広告を紹介するだけの存在体になってしまったのか?!」

なんということでしょう、長年にわたりローンウルフが対峙していた皇帝は、今や意思を持たない、ただただお金を儲けるためだけに暴落を笑ったり定型的な情報にアフィリエイトを絡めて情報を発信するだけの存在になってしまっていたのでした。

呆然とするローンウルフ。その時、後ろから声が聞こえました。

大臣「お、お前、ここで何をしている!警備兵、侵入者が皇帝の間にいるぞ!ひっ捕らえろ!」

「しまった、気付かれたか!」

予想外の展開に、周りを警戒することを忘れ、帝国の人間に気付かれてしまったローンウルフ。そんな時、またしても予想外の出来事が起きました。

 

「大臣、大変です!我がチョコレート帝国の宮殿に、軍勢が押し寄せています!!!」

大臣「な、なんだと?!」

 

ローンウルフにとっても思わぬ展開が起きました。状況を確かめるため、窓の外を覗いてみたローンウルフ。すると目の前に驚きの光景が広がりました。ピンク色の旗を掲げた軍勢が宮殿へ迫っていたのです。窓を開け、遠くにあったその旗を双眼鏡を使って覗きます。すると見覚えのある旗がはためいていました。

 

 

 

「あ、あれは説教ピンクボール軍団の旗!!!」

説教ピンクボール軍団とは、軍団長の説教・断言スタイルに惹かれたマズヒストたちが織りなす軍団で、近年は投資の損失が膨らむもののその独特の説教・断言スタイルにより、軍団長は絶妙にマゾヒストたちを惹きつけてチョコレート帝国を上回る勢力を形成していました。

ローンウルフは困惑しました。それもそのはず、元々チョコレート帝国と説教ピンクボール軍団は不可侵条約を結んでいたのです。それを突如として破り、説教ピンクボール軍団はチョコレート帝国の宮殿に迫っていました。

 

「どういうことだ?まぁいい。俺はこの混乱に乗じて脱出させてもらうか。」

ローンウルフはチャンスとばかりに、この状況を脱出のために利用しようともくろみました。一方で混乱に陥るチョコレート帝国の大臣。皇帝に判断を仰ぎます。

大臣「陛下、我々にご指示を!!!」

帰ってきた答えは、大臣に絶望を与えるのには十分でした。

 

 

 

「クンカ…」

 

大臣「?!」

 

「夜叉姫夜叉姫夜叉姫ぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん。。んはぁっ!夜叉姫たんのエメラルドブルーの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!」

 

 

大臣「な、なんということだ…こんな時に皇帝閣下がクンカモードに入ってしまった!!!クソッ!!!」

クンカモードとは、皇帝の中に眠る幼児化した人格が発動する時間帯のことです。こうなってしまうともうどうしようもありません。

混乱に陥るチョコレート帝国の大臣たち。そんな彼らを尻目に脱出を図るローンウルフ。最後に皇帝に向かってこう話しかけるのでした。

「機械のようになってしまったお前の前に現れることおそらくないだろう。それにお前がこの難局を乗り切れるのかどうかは俺にはわからないしな。だが覚えておけ!お前がまた昔と変わらず自分の利益のために事実を捏造したり都合の悪い情報を隠蔽するなら、俺は必ず貴様の目の前に現れる。必ずな。」

そう言ってその男、ローンウルフは宮殿を脱出し、チョコレート帝国からも姿を消すのでした。だが彼はこれからも世界のどこかに現れるでしょう。世の中の人々を一人でもお金に困らない生活へと導くために…

              

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