今後10年間の米国株の平均リターンはどれぐらいになるのか

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お疲れ様です、ローンウルフです。

皆さんご存知の通りここ10年間のアメリカの株式市場は非常に好調で、S&P500の直近10年間のインフレ調整後の年平均リターンは9.39%となっています(2014年2月~2024年1月、配当再投資を加味)。

アメリカ株の長期的な平均リターンは7%ほどと言われている中でそれを上回るリターンを出しているわけですが、このような高いリターンが次の10年間においても続くのでしょうか?

CAPEレシオを用いて今後のリターンを推測する

もちろん正確な数字が出せるわけではありませんが、ある程度推測すること自体は可能です。リターンを推測する際に活用するのがCAPEレシオです。

CAPEレシオとは、株価をインフレ調整後の1株当たり利益の10年間の平均で割って算出する指数のことで、別名シラーPERとも呼ばれます。

1926年以降の毎四半期の期初のシラーPERと、そこから先10年間の株式の総リターンを調べ、それをシラーPERの高低にしたがって10のグループに分けたものがウォール街のランダム・ウォーカーに載っているので、それをご覧いただきたいと思います。

 

ご覧の通り、期初のシラーPERが低いほどその後10年間のリターンは高く、反対にシラーPERが高いほどリターンは低いという傾向が見て取れると思います。

それではこのシラーPERは現在どれぐらいの数字になっているのでしょうか?

2024年2月18日現在で、S&P500のシラーPERは33.69倍となっています。

これを先ほどのグループ分けに当てはまると最もPERの高い分類に属し(PER25.4倍以上)、このグループの今後の予想年平均リターンは4.1%となっています。

このリターンが名目値かインフレを考慮した実質値かは不明ですが、いずれにせよ今後10年間はこれまでの10年間のような高いリターンを上げる可能性が低いことを示唆しています。

今後の10年間はこれまでの10年間のようなリターンを想定して生活設計を組むな

もちろん今後10年間のリターンがこの推測値のような低いリターンにとどまることが確約されているわけではありません。

とはいえここ10年間の株式のリターンに株価収益率の拡大が大きく貢献してきたことを考えると、これ以上のバリュエーションの大幅な拡大が見込めない中で、これまでの10年間のような高いリターンは期待できないと思います。

何度もこのブログで訴えていることではありますが、将来設計を考える際には直近10年間のような高いリターンを基にして判断するのは避けたほうがいいと私ローンウルフは考えています。

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