投資に握力は必要ない
お疲れ様です、ローンウルフです。
ツイッターのようなSNSを見ていると「投資には握力が必要」との主張をよく見かけます。この投資における握力とは、多少のことが起きても投資対象を保有し続ける力という意味合いで使われているようです。
しかし私としてはこういった投資における握力のようなものはあまり必要ないと思っています。
投資における握力は赤子の握力程度で十分
そもそも投資において握力が必要との主張の背景には、相場全体が大きく崩れた時や一時的な悪材料が出て持ち株の株価が大きく下げた時のような場合に、売却せずにずっと保有し続けるべきだという考えがあるようです。
しかし握力が必要と考えているということは、その株式を保有することに対して不安になっていることの裏返しだと思います。そもそも不安が無ければ握力が必要という発想にすら至りません。
ちなみに自分が投資しているアメリカ株については、赤子の握力程度あれば充分であると思って保有しています。それだけ自分が投資している株式を長期保有することに不安を感じていないからです。ですからよく言われる「握力」は意識したことがそもそもなかったのです。
時には握力が弊害を及ぼす
またそもそも握力を発揮してしまうと、それがむしろ弊害を及ぼすことすらあります。例えば最近で言えばZM(Zoomビデオコミュニケーションズ)のようないわゆる巣ごもり銘柄への投資が大変ブームとなり、実際に株価も上がっていきました。
しかし経済が再開するにつれて次第にそうした巣ごもり銘柄への投資ブームは減退。株価も最高値から4分の1近くにまで落ち込んでしまいました。
今では名前を聞く機会が減ってきたZMの株価は4分の1近くまでに暴落
ZMのような旬が過ぎた銘柄への投資は本来早めの見切りが求められるのに、握力が大切といって大きな含み損を抱えながら保有を続けて本当に良いのでしょうか?
もちろん将来的に株価が戻す可能性もありますが、「投資は握力が必要」という言葉が単なる塩漬けの正当化になってしまうのではないかと私は思うのです。
そもそも握力が必要のない投資先へ投資しよう
以上のような考えから、私は投資には握力は必要はない、というかそもそも握力が必要のない投資先に投資すべきだと思っています。
個別株を保有していて不安を感じるならインデックスファンドやセクターETFを利用すればいいのです。これらの金融商品であれば投資に強い握力が求められる機会は少ないでしょうから。
現に私自身も新興国株投資においてはインデックス投資を、アメリカ株投資においてはセクターETFを利用しています。
握力を意識しなければならない投資を続けていると、精神的に動揺する機会も多いと思います。そもそも握力が必要ない投資をして日常生活に精神的な負担感を与えないようにした方が、精神衛生上も良いのではないかと私ローンウルフは考えています。