幸運の黒い白鳥を探して

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私はこのブログでブラックスワン、つまり滅多に起きないもののそれが起きた場合に多大なる影響を与える出来事について何度か取り上げています。

一般的にブラックスワンという言葉はネガティブな出来事を表現する際に利用され、1997年のアジア通貨危機とそれに続くロシアのデフォルトや、リーマンショックといった出来事がそれに該当するとされています。

しかしこのブラックスワンについては、ネガティブな出来事だけではなくポジティブな事象についても当てはめることが出来るのです。

株式投資における幸運の黒い白鳥

ポジティブなブラックスワンの意味について考えると、滅多に起きないがそれが起きた場合にとても良い影響を与える出来事ということになります。

株式投資においてそれを考えて見ると、例えば個別株投資の場合には保有銘柄が他社からTOB(株式公開買い付け)を受けて株価が急騰する、MBO(経営陣による自社の買収)が起こる、仕手筋の介入により株価が急騰する、といったことが挙げられます。

これらは保有している最中にはめったに起こりませんが、発生した場合には数日で数十パーセント以上、時には倍以上に株価が急騰するといったことが起こります。

株価が平均へ回帰するのを待つ、あるいは企業が成長していくのをじっくりと待つために保有している投資家にとってこれらの出来事は想定外で、思わぬ幸運な出来事が舞い込んでくることになります。

幸運の黒い白鳥を呼び込むティンカリング

ではこうしたポジティブなブラックスワンをどのようにすれば投資家は利用できるのでしょうか?

ニコラス・タレブはその著書「ブラック・スワン」にて、ティンカリングという概念を示しました。

ティンカリングとはいじくり回しという意味で、試行回数を増やすことにより、幸運の黒い白鳥を呼び込むチャンスを増やしていくという考え方です。

失敗を恐れずに何度も挑戦し、また色々なジャンルに挑戦することにより、時として偶然が味方して大きな成功を掴めることがあるとタレブは主張しました。

これを株式投資に例えると、先ほどあげた個別銘柄に対するTOBやMBOや仕手筋の介入は、投資先を1つの銘柄に絞ってしまうとこうした幸運に遭遇する機会はとても少なくなります。

しかし投資先の銘柄を10倍にすればその可能性は一気に10倍に広がります。

一般的に投資で大きく儲けたいなら集中投資をすべきと言われていますが、このようなティンカリングの考え方を用いれば、投資先を分散していても時に大きな利益を得ることが出来るのです。

ティンカリングの考え方を活かしたシケモク銘柄への投資

実はこのティンカリングの考え方については、私の日本株投資においても活かしています。それが今行っている低PBR(シケモク)・小型株への投資なのです。

低PBR・小型株においては、大型株と比べてたびたびTOBやMBOや仕手筋の介入が起こります。

投資余力が少ない中で銘柄数を分散させたのは、こうした幸運の黒い白鳥を呼び込む機会を増やしたかったというのがあるのです(もちろん一般的なリスク分散の意味もありますが)。

また保有期限を2年以下と定めているので、それを過ぎたらまた別の銘柄で新たなチャンスを待つことが出来ます。

このような考えに基づいた投資手法を始めてからまだ1年も経っていませんが、幸運の黒い白鳥を呼び込むべくこのままこの手法を続けていこうと私ローンウルフは考えています。

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