私が理想とする米国株の条件
お疲れ様です、ローンウルフです。
米国株に投資している人は、投資信託やETF経由だけではなく個別株にも投資している人は多いと思います。
個別株に投資しているからには、こういう条件に当てはまっている銘柄が欲しい!というような理想が各個人投資家ごとにあると思います。
私もそうした条件があるのですが、今回の記事では私が理想とする米国株の条件についてお話していきたいと思います。
私が理想とする米国株の条件
それでは早速ですが、私が理想とする米国株の条件について取り上げていきたいと思います。
1 属している市場の成長率が緩慢であり、かつその市場で支配的立場を築いている
2 訴訟リスクが低い事
3 政府規制が緩いこと
4 不景気時にも堅調な業績を上げられること
以上の4つが私が理想とする米国株の条件です。以下個別に見ていきたいと思います。
まず1つめの「属している市場の成長率が緩慢であり、かつその市場で支配的立場を築いている」についてですが、これは以前にも何度かお話している通り、市場の成長率が高い市場、例えばEVのような市場は次々と新規参入者が登場し、最終的には価格競争に巻き込まれてしまいます。
しかし市場の成長率が緩慢な市場ではその緩慢さ故に新規参入者は少なく、価格競争にも巻き込まれにくいです。そのため、今のようなインフレ期に商品を値上げしても、市場で支配的立場を築いていれば消費者はついてくるのです。
2つめの「訴訟リスクが低い事」についてですが、アメリカは訴訟社会であり、企業が訴えられて敗訴すれば莫大な賠償金や課されたり、敗訴までいかずとも途中で和解金を支払うような合意が結ばれることが多いです。
例えば3MはPFAS汚染訴訟において、最大1兆8千億円もの和解金を支払うことで暫定合意がなされています。
ここまでの金額になってしまうと業績にも多大な影響を与えてしまうので、こうした訴訟リスクが低い方が望ましいと思います。
3つ目の「政府規制が緩いこと」についてですが、例えばタバコ銘柄はメンソールタバコの禁止など政府の規制の影響が業績に直結してしまいます。ですからこうした規制は極力少ない方が望ましいです。
4つ目の「不景気時にも堅調な業績を上げられること」ですが、過度な売買は手数料や税金面からリターンを下げると私は考えており、基本的にアメリカ株投資においては数十年単位の超長期投資を前提としています。
そのため、頻繁な売買を必要とせず、不景気時にも業績が安定しているディフェンシブ銘柄を好んでいるため、理想とする条件の1つに挙げました。
保有している銘柄で理想の条件に当てはまっている銘柄
以上挙げた4つの理想の条件について、私が保有している米国株のうち2つの銘柄がそれらの条件に当てはまっていると私は考えています。
その2銘柄とはMCD(マクドナルド)とMKC(マコーミック)です。
この2銘柄は「属している市場の成長率が緩慢であり、かつその市場で支配的立場を築いている」「訴訟リスクが低い事」「政府規制が緩いこと」「不景気時にも堅調な業績を上げられること」のすべてに当てはまっているのではないかと考えています。
しかし問題点が1つあります。それは上記の理想の条件が値付けにも反映されているという事です。
MCDは業績は安定しているものの、純利益の成長率は平均すると一桁台と高くはありません。にもかかわらずMCDの予想PERは25.97倍と、S&P500の20.15倍を大きく上回っています(いずれも2023年8月20日現在)。
MKCの平均成長率は10%弱とMCDよりは高いものの、予想PERは28.49倍とこちらも明らかに割安な状態ではありません。
やはり自分が理想的だと考える銘柄は皆も素晴らしい銘柄だと考えており、それが値付けにも表れるようです。
それでもこうした条件を兼ね備えた銘柄は市場の暴落や不景気が訪れても安心して長期保有できるので、これからも引き続き保有していこうと私ローンウルフは考えています。