信念を試される保守的な投資家
お疲れ様です、ローンウルフです。
今年に入ってからディフェンシブ銘柄のリターンが冴えません。
ヘルスケアは年初来で-4.45%、生活必需品は-7.52%、公益に至っては16.57%ものマイナスと、S&P500の+13.17%と比べてリターンが大幅に劣後しています(2023年10月15日現在、バンガードのセクターETFを参照)。
現時点においてディフェンシブ銘柄は、レバナスブームが起きた2021年の強気相場時よりもS&P500に成績が突き放されている状態です。
ここまで長く、また大きく成績差がついてしまう状況においては、私のような保守的な投資家は信念を試されるなと感じています。
時間の経過が少しずつ信念を揺さぶる
歴史を顧みると特定のセクターや国、アセットクラスが勝ち続けるということはないということがわかります。
1970年代の金、1980年代の日本株、1990年代の米ITバブル、2000年代の新興国株・・・これらはいずれも大きく価格が上昇して投資ブームを巻き起こしたものの、その後は価格が暴落してブームは終焉を迎えました。
2010年代はアメリカ株、特にGAFAMのような大型ハイテク株が投資ブームとなっています。
しかし2023年10月現在、以前としてこれら大型ハイテク株のブームは終わる気配が見えません。
反対に保守的な投資先であるディフェンシブセクターは長らく低迷。特に生活必需品セクターは2022年こそS&P500の成績を上回ったものの、2016~2021年の6年間にわたって市場平均の成績を劣後し、また今年も大きく市場をアンダーパフォームしています。
投資の名著を読むと皆が買ってる人気の投資対象がいつまでも勝ち続けることはないはずですが、現在においてはそうした兆しが見えていません。
こうした状況が1、2年続く程度であれば私は特に気にしないんですが、これが5年10年ともなると少しずつ自分の信念が揺らいでいきます。投資において時間は重要なファクターだというのを感じますね。
それでも私はディフェンシブ銘柄を保有し続ける
それでも私は変わらずディフェンシブ銘柄の購入と保有を続けたいと思います。
やはり歴史は繰り返すと思うし、また皆が好んで買うような流行りの投資対象ではなく、あまり皆が投資をしたがらないような地味な投資先の方が、長い目で見て好成績を残せるのではと考えているからです。
上昇相場・好況期ではなく下落相場・不況時にどうなるかの方が重要だ、この信念はアメリカ株に投資を始めた時から今まで変わることはありません。自分の頭で考えて選択した投資先を信じ続けたいと思います。
他の投資先の価格推移がどうであれ、これからも変わらずディフェンシブ銘柄を保有し続けようと私ローンウルフは考えています。