バフェットとビットコインと大馬鹿理論
お疲れ様です、ローンウルフです。
バフェットはビットコインへの投資について、「大馬鹿理論」というものを持ち出して否定的な立場をとっています。
この大馬鹿理論というものは一体どういうものなのでしょうか?
自分より馬鹿な者に高く売りつける
理論という呼び方はしているものの、その内容は非常に単純です。
ビットコインのような暗号資産はそれ自体がキャッシュを生むものではなく、キャッシュフローから価値を決めることが出来ません。
そのためビットコインへの投資で利益を得るためには、自分が買った以上の値段で買い取ってくれる人(大馬鹿者)が現われることでしかその実現が出来ないため、バフェットのようなキャッシュフロー(と複利)を重視する投資家からは忌み嫌われているのです。
実物のある金、実物のないビットコイン
ビットコインと同じようなものに金があります。金もビットコインと同じようにキャッシュフローを生むわけではなく、金への投資で利益を得るためには同じく誰かに自分が買った以上の値段で買い取ってもらうしかありません。
しかし金とビットコインの決定的な差は、実物があるかどうかです。
ビットコインは実物はなくデータ上でしか存在していません。そのため価値を維持するためには投資家がビットコインの存在に価値があると言い続けなければなりません。
そのためビットコインに投資をしている人はビットコインに否定的な見解を示している人に対して攻撃的な人が多く、アイツは時代遅れだ、ブロックチェーン技術の将来性を何もわかっていない、などといった言葉を投げかけるのです。
彼らからしたら信用で成り立っているものに対し、その信用を崩そうという人や主張を見かけたら攻撃的になるのは当然ではあるでしょう。
金は存在そのものに価値があり説明は不要
しかし金は違います。金はそこにあるだけで人々から価値が認められ、古今東西や頭の良い悪いを問わず人はその存在価値を認識しています。
金は太古の昔から富や権力の象徴として君臨していました。人は金ピカなものが大好きなのです。もはや説明不要でそこに理屈はありません。
長期的な投資対象としては、いちいちその存在価値を説明しなければならないビットコインよりも、その価値を証明するための説明すら必要のない金の方が適しているのではないかと私ローンウルフは考えています。