オルカン信者は出世しない?
お疲れ様です、ローンウルフです。
先日YouTubeにて、挑発的なサムネイルを目にしました。
デカデカとオルカン信者は「出世しない」と書かれています。これは『「オルカン信者は思考停止」なぜ投資のプロたちは「オルカン」をやらないのか』という動画内で発言されているものです。
果たしてどういった理屈でオルカン信者は「出世しない」と主張をしているのでしょうか?
なぜオルカン信者は「出世しない」のか
この『オルカン信者は「出世しない」』との主張をしているのは奥野一成さんという方です。農林中金バリューインベストメンツ常務取締役・最高投資責任者としての肩書を持っており、「おおぶね」という投資信託のファンドマネージャーでもあります。
動画の中で奥野さんは、以下のような筋立てでオルカン信者は「出世しない」と主張しました。
・オルカンが好きな人はよく「入金力」を上げるという言葉を使うが、入金力を上げるためには自分が稼げるような、自分がもっと価値を出せるような人間にならなければならない。
・残念ながらインデックスに投資をしていても学びにならない。どこまでいっても自分が働いている会社でおそらく出世しない。人に言われるがままに働いてるだけのワーカーに過ぎない。そういう働き方をしても入金力は上がらない。
・ビジネスの解像度を上げるという作業を、ビジネスパーソンとしてはやらなきゃいけない。最もいい教材が株式投資(個別株投資)。
入金力を上げるのは会社を通じてしかできないのか
株式投資がビジネスの良い教材になるというのは確かにあると思います。投資の損益が自分の収入に直結するわけですから、ビジネスモデルや収益性、他社と比較した優位性、将来の展望等について自らの身銭を切ってこそ真剣に調べることが出来るでしょう。
ただしこの入金力を上げるという考え方については、何も必ずしも勤務先の会社を通さなければ上げられないというわけでもないです。
人によっては出世をして収入を上げるよりも、副業をして収入を上げることが得意な人もいるわけです。
副業で収入を増やしたい人にとっては、個別株の調査に時間を割くことよりも、オルカンに積立投資をして後はほったらかしにし、余裕のできた時間を副業に割いて収入をアップさせるという考えだって出来るわけです。
またそもそも会社内で出世を考える場合にも、必ずしも個別株投資を通じてしかビジネスを学べないわけではありません。オルカンに投資をして出来た余裕時間をスキルアップに活用できるわけです。
なので『オルカン信者は「出世しない」』と切り捨ててしまうのは、物事を単純化させすぎていると思います。
雑音は気にせずオルカンに積み立て続けよう
その奥野さんもオルカンについては「長期投資をするなら大正解」と話していました。ただ納得感を持ってオルカンに投資をしていないと簡単に投げかねないとも主張していました。
私としては個別株の方がオルカン以上に簡単に投げかねないリスクが高いと思うんですが、いずれにせよオルカンで資産形成を考えている人でも最低限の勉強は必要かなと思います。
そして最低限の知識を得ることが出来たら、後は雑音は気にせずオルカンに積み立て続け、余裕が出来た時間でスキルアップや副業、または余暇に使うのがいいのではないかと私ローンウルフは考えています。