NEM流出問題で感じた金融教育の必要性

2023年11月15日

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テレビのニュースでも連日流れるぐらい問題となったコインチェックでの仮想通貨NEMの流出。今回の流出に伴って日本円の出金も停止されてるとのことですが(2月1日現在)、実は職場にもコインチェックに口座を持っている人がいました。NEMは持っていなかったので難を免れましたが、やはり現金が引き出せない状況に陥っているとのことでした。彼に投資経験を聞いたところ、「投資は今までしたことがない」との答えが返ってきました。

「知らない」ということの怖さ

先物取引、オプション取引、FXを経験してきた自分が二の足を踏んでしまうようなものを、投資の初心者がいきなり始めてしまうという事実に少し驚きました。例えるなら、免許取りたての人がいきなりF1カーに乗るようなものです(よく聞く例えかもしれませんが)。とはいえ金融教育を受けていない人が短期間で大もうけした人たちの話を聞くと、自分も!と思うのは当然かもしれません。

ですが国債や預金の金利、インフレ率、株式の配当利回り・期待収益率等を意識している人から見れば、価値の裏付けになるものがないものがたった1年ほどで価格が200倍(NEMの場合)になったりするのはどう考えても異常です。

他にもお笑い芸人の人が貯金の大半をつぎこんでしまったとの話も聞きました。このような資産の大半を1つのものにつぎ込むということは子供のころから金融教育をしっかりとしておけばある程度避けられるのではないでしょうか?

あまりにも有名な話ですが、卵を運ぶ時に一度に全部運ぼうとした時に転んでしまったら全部割れてしまいますが、1個づつ運んでいけば例え1度や2度転んだとしても他の卵は残っています。「卵は1つのカゴに盛るな」というやつです。集中投資は短期間であなたをお金持ちにするかもしれません。ですがそれと同時に短期間であなたのお金を奪ってしまうのかもしれないのです。

子供のころから金融教育をすれば少なくとも致命傷は防げる

こうした投資の基本中の基本である分散投資すら知らない人は大勢いると思います。また普段から金利等の動向を知っていれば高金利の投資の勧誘を受けたときに、あまりの金利の高さに違和感を感じて詐欺の被害から回避しやすくなると思います。

今回のようなことが起こるたび、私は日本には金融教育が決定的に足りないと思います。小学生のころからもっとお金について学ばせるべきではないでしょうか?クーリングオフって義務教育の中で勉強しましたよね。クーリングオフも自分のお金を自分の身で守るために大切な知識だと思いますが、あれと同じぐらい金融教育も子供の意識に染み込ませるべきだと思います。クーリングオフも投資詐欺もお金が失われるのを防ぐのは同じですからね。

日本は超高齢社会を迎えています。もはや公的年金だけでは老後資金の確保は難しいでしょう。個人が自らの責任に基づいて老後資金を確保していくことが求められています。子供のころからお金について考えさせ、超高齢社会に対応するための知識を蓄えさせていくべきではないでしょうか?そうすれば今回のように投資の初心者がいきなり超ハイリスク投資を始めたり、資産の大半を超ハイリスクな取引に集中投資をすることもだいぶ減ってくると思います。地道な教育がみなさんの資産を守ることになり、老後にお金に困らない人生を送ることが出来るようになるのです。金融教育がもっと盛んになることを切に願っています。

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