北沢産業の株式を新規購入しました
お疲れ様です、ローンウルフです。
新年早々の1月4日から株式を購入しました。銘柄は日本株の北沢産業です。なお買付はNISA口座を利用しました。
今回の記事では、北沢産業の株式を購入した理由についてお話したいと思います。
北沢産業の購入理由
北沢産業はスタンダード市場に上場する、時価総額わずか45億円の超小型株です。業務用厨房機器の専門商社で、東証に上場したのは1963年と歴史は古いです。
シンニッタンの時と同じくバリュー株投資、低位株投資という観点から北沢産業に投資しました。
1月8日時点での北沢産業の株価指標は以下の通りです。
・予想PER 17.66倍
・PBR 0.4倍
・予想配当利回り 2.63%
今回のバリュー投資においてもPERよりPBRを重視して投資しています。北沢産業の売却基準は以下の3つです。
1.PBRが0.5倍を超える
2.保有期間が2年を超える
3.投機的な買いにより価格が急騰した時
シンニッタンの時と全く同じですね。ですので最長でも保有期間は2年となります。これは保有期間が2年を超えても株価が上昇しないという事は、この銘柄はバリュートラップであったと機械的に判断するためです。
さて、売却基準の1つになっているPBRについて、直近5年間の推移を確認してみたいと思います。
PBRは現在直近5年間で最低水準となっており、北沢産業が属する厨房機器販売業界にとって大きな逆風が起きたコロナショックの時をさらに下回る水準となっています。
直近5年間の平均PBRは0.53倍ですが、この少し手前の0.51倍まで回帰することを狙っています。株価水準で言うと245円となり、売却益だけで約27.6%のリターンとなります。
また業績もコロナからの経済再開の恩恵を受け好調で、2023年3月期の第2四半期決算においては、経常利益は前年比で10.5%、純利益は34%の増益となっており、通期業績予想に対する進捗率も経常利益は約6割、純利益は9割に迫っています。
業績が順調に推移していることを考えると(会社四季報によれば翌年度も増益予想です)、平均よりも少し手前までPBRが回復するのはそこまでハードルが高くないのではないかと考えています。続いてキャッシュフローについてです。
ここ10年ほどはフリーCFはプラスで推移していることが多く、また自己資本比率も50%台前半と財務的には特に問題は無いと思います。
下値不安を払拭している不動産賃貸事業
北沢産業は業務用厨房機器販売を主たる事業としていますが、他にも事業を行っています。それは不動産賃貸事業です。
不動産賃貸事業が売上全体に占める割合は前年度においてはわずか2.2%に過ぎないものの、利益ベースでは全体の20.4%を占めており、決して無視は出来ない金額となっています。
またこの賃貸用の不動産については、昨年3月末時点の時価は約46億円と時価総額とほぼ同じ金額となっていることが有価証券報告書に記載されています。
私が行うバリュー投資においては上値の余地以上に下方へのリスクを重視しているわけですが、PBRが0.4倍前後で踏みとどまっているのはこの賃貸用不動産の影響が大きいのかなと思っており、ここから下げるにしてもそこまで下値は追わないのではないかと思っています。
低位株投資においてカタリストとなる投機的な買い
なおこの北沢産業については、大株主にあの光通信が名を連ねています。
バリュー投資的な観点から投資をしているのかアクティビスト的な行動を取ろうとしているのかはわかりませんが、光通信の動き如何によっては投機的な動きが起こるかもしれません。
これは北沢産業の直近1年間の株価チャートですが、時折長い上ヒゲをつけていることが見て取れると思います。
これは投機的な資金によって瞬間的に買い上げられた時に起こるものです。こうした投機的な資金の流入によって急騰することがあるのが低位株投資の醍醐味と言えるでしょう。
また北沢産業の時価総額は45億円ほどしかないので、ある程度まとまった買いが入ると簡単に値が吹き上がるのです(ちなみに必ずしも低位株=小型株ではないのですが念のため)。
北沢産業においては株価の短期的な急騰が1年間だけで3度も起こっているわけですから、こうした急騰が起きた時を逃さず売却の機会に利用できればと思っています。
株価が下げたら買い増しします
この北沢産業についてはさらに株価が下げたら買い増ししたいと思います。具体的には直近の安値である186円ぐらいまで下げたらおよそ20万円分買い増しし、計40万円ほどのポジションにしたいと思います。
シンニッタンにおいては実験的な買いであるため最大でも20万円ほどのポジションとしましたが、概ね想定通り価格が推移していることから北沢産業においては買付金額を倍にしようと思います。
そこまで下げずに株価が上がっていく可能性もありますが、それはそれでプラスのリターンを得ることが出来たとして良しとします。
典型的な平均回帰を狙ったシケモク投資の行方がどうなるか、楽しみに見守っていきたいと私ローンウルフは考えています。