株価が低迷している時期にも購入を続ける意義

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私は今現在ETFを毎月購入、個別銘柄を3か月に1度購入しているわけですが、価格が上昇していようが低迷していようがかまわず機械的に定期購入しています。

価格が右肩上がりの銘柄に投資することが今のトレンドのようですから、私のように価格が低迷している時でも購入し続けることについて疑問に思う方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、価格が低迷している時期にも購入を継続することの意義について話していきたいと思います。

小型株ETFのIJRの価格推移を用いて価格低迷期での購入意義を解説する

説明をするにあたっては、私が定期購入している小型株ETFのIJRの価格推移を用いて話していきたいと思います。まずは以下のチャートをご覧ください。

これはIJRとS&P500の昨年の9月末から今年2月末までの価格推移を表したチャートです。紫がIJR、赤がS&P500です。

IJRは昨年の秋ごろから小型株の活況の影響を受けて急激に値を伸ばし、上記期間においてS&P500のリターンを33%も超える高リターンをたたき出しました。

「こんなのは直近の都合のいい期間を切り取っただけだ。長期で見たら違うのでは?」

と思う方もいると思います。確かにその通りですね。では次にコロナショック前の2019年末から今年の2月末までの比較チャートを載せたいと思います。

2019年末へと期間を伸ばしてもIJRはS&P500よりも8ポイントほどリターンが上回っています。

それではさらに期間を伸ばして、私がIJRの購入を始めた2018年8月30日から先月末までの比較チャートを載せたいと思います。

今度はIJRはS&P500に14ポイントほどリターンが劣後してしまいました。

「ほら言った通りだ、長期で見たらS&P500のリターンのほうが優秀じゃないか!」

このチャートを見ただけでは確かにそう思うかもしれませんね。

しかし私はIJRの購入については、一定金額の口数を買い付けるドルコスト平均法を採用しています。購入タイミングにバラつきはありますが、S&P500に成績が劣後する中でもIJRを購入し続けました。

購入口数は1111ドルを超える取引金額になるように購入しています。例えばIJRの価格が100ドルであった時は12口、150ドルの時は8口、といった具合です。

そして2月末時点でのIJRの配当を除いたリターンは以下のようになっています(価格は手数料込)。

・購入価格 14,977.96

・現在価格 19,756.92

・リターン 31.9%

続いて、IJRを購入した同じタイミング同じ条件でS&P500の価格に連動するETFであるVOOを購入したとします。その際のリターンは以下の通りです(価格は手数料込)。

・購入価格 16,652.52

・現在価格 21,674.58

・リターン 30.16%

実際の購入タイミングを考慮したリターンでは、IJRが31.9%のリターンであったのに対しVOOのリターンは30.16%と、IJRがVOOのリターンをわずかに上回りました!

なぜこのようなことが起きたのでしょうか?チャートをご覧いただけるとわかる通り、私がIJRに投資を始めてから2年ほどはVOOとの成績差は広がるばかりでした。

しかしこの成績差が広がる中でも継続して投資し続けたことにより、その後の成績差が縮まる過程で安値で拾った分の価格がVOO以上のペースで上昇し、それにより最終的な投資リターンを高めることになったのです。なお具体的な購入タイミングは以下の通りです。


2018/8/30、2018/9/10、2018/10/17、2018/11/5、2018/12/31、2019/2/8、2019/5/8、2019/6/21、2019/7/31、2019/9/23、2019/12/3、2020/3/5、2020/11/11


 

IJRの事例を見てもわかる通り、一時的に価格が低迷したからといって他の投資対象に移ることが必ずしも得策なわけではありません。

特定のセクターやファクターには価格のサイクルがあります。低迷した価格がいずれ上昇に転じるであろうことを考えると、低迷している時期はむしろ仕込み時になりうるのではないでしょうか?

生活必需品セクターもいずれは市場平均を上回る成績を残す日が来る

これで私が価格が低迷している銘柄でも投資を継続している理由がおわかりいただけたでしょうか?ただ個別銘柄の場合は最悪倒産もあり得るので、そこはまた業績等も合わせて考えなければいけませんけどね。

そして私が購入してからIJR以上に低迷している投資対象があります。それが生活必需品セクターのセクターETFであるVDCです。2016年以降5年連続で市場平均に劣後しています。

生活必需品セクターが永遠に市場平均に負け続けると考えているなら、このままVDCへの投資を継続するのは得策とは言えません。

しかし私は特定のセクターやファクターが永遠に負け続けるとは考えていないので、今のように価格が低迷している時期はむしろ仕込み時ではないかと考えています。

みなさんの投資対象の中にも価格が低迷しているものがあっても、その投資対象にいずれ明るい将来が訪れると考えているのであれば、価格は気にせずに愚直に投資を継続すべきではないかと私ローンウルフは考えています。

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