オールドエコノミーはニューエコノミー

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私が実践しているアノマリー投資は、ある投資家の著書をきっかけにして始めました。それがラリー・ウィリアムズの「ラリー・ウィリアムズの株式必勝法 正しい時期に正しい株を買う」という著書です。

ラリー・ウィリアムズについては日本のアメリカ株投資家の中ではほとんど無名なのかなと思います。それもそのはず、彼は元々先物のトレーダーだったからです。

彼の実力は折り紙つきで、先物の投資成績を競う大会に出場し、わずか1年で1万ドルを110万ドルにして優勝したのです。

そんな実力者の彼が書いたのが先ほどあげた「ラリー・ウィリアムズの株式必勝法 正しい時期に正しい株を買う」です。先物トレーダーがたどり着いた結論の1つがアノマリー投資であったというのも面白い話ですよね。

この本自体は10年ほど前に出版された本なのですが、最近の状況にも当てはまるなという記述を見かけたので、今回の記事にて紹介していきたいと思います。

今も昔も変わらない人間心理

彼は「オールドエコノミーはニューエコノミー」という章題において、かつてニューエコノミーとして熱狂を引き起こした銘柄群についてこう述べました。

ニューエコノミーでは、過去の教訓やルールは通用しないという暗黙の約束があった。株の価値は、その企業が過去に何をしたかではなく、将来に何をする可能性があるかによって評価された。突如として1株あたり純利益の100倍、200倍に跳ね上がる株も珍しくなかった。

彼らが絶えず口にしていたのは「モメンタム」という言葉だ。新人類の投資家たちは、上昇気流に乗った銘柄を見つけるために、コンピューターを使って株価データを分析した。

 

私はこの記述を見て少し驚きました。まるでここ1、2年の状況を表しているかのような表現だったからです。この表現は今もそっくりそのまま使えるのではないかと思うぐらいです。

そしてラリー・ウィリアムズいわく、彼ら新人類の投資家たちは「審判の日が訪れたとき、彼らの失った金額は莫大なもの」になったのでした。ここの記述の状況も今と同じですね。

見るべきものは企業収益

さらにラリー・ウィリアムズは株価の値動きそのものよりも、企業収益やPERが重要であるとしてこのように述べました。

残念ながら、多くの投資家が多額のお金を失った。それはすべて、彼らがある単純な数字 ーPER(株価収益率)ー に注意を払わなかったことが原因である。その数字は投資家たちに、その市場が株価に見合った利益を上げるには、200年かかるかもしれないことを教えてくれていたのである!

すべての話は企業収益から始まる。 少なくとも私はそう考える。収益が上昇すれば、ほとんど無収益だったときよりも、 長期投資家にずっと高く評価されることになる。「自分が投資しようとしている企業は利益を上げているのか」という質問は、あまりに単純に思える。

とはいえ、ハイテク・ニューエコノミー時代の急成長株に関して、何百万という投資家たちにこの単純な自問をする度胸と常識があったのならば、彼らはこうした株に1セントたりとも投じたりしなかっただろう。なぜ彼らがそうしなかったかは、私にとっては謎である。

ただそれが単純な話だ。この銘柄の株価が上昇していく様に心を奪われ、慎重さを全て捨て去ってしまったのである。

 

私もこのラリー・ウィリアムズとほぼ同意見です。株価の上昇に目を奪われ、企業収益と企業収益に基づいて計算されたPERを無視するべきではありません。

「儲けたい!」と強く思うあまりに、このような株価上昇「だけ」に踊らされてしまうと、儲けるどころかかえってあなたの大切な資産を失わせかねないのです。

原点に立ち返ろう

企業収益に着目するというのは、投資をする上で基本中の基本だと思います。しかし短期トレードは別として、株価の値上がりだけに着目してしまうとその基本すら忘れさせてしまいます。

最近は一時期と比べてだいぶ株価も回復基調になってきましたが、株価が戻ってきた今こそ長期投資家は原点に帰って基本に忠実であるべきではないかと私ローンウルフは考えています。

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