投資戦略や計画は過去の平均ではなく悪いケースをベースに組もう
お疲れ様です、ローンウルフです。
皆さんは投資の計画や戦略を立てようという時、どれぐらいのリターンを得られることを前提にして組むのでしょうか?
例えばアメリカ株の場合、200年間の成績を平均するとおよそ7%のリターンになると言われていますが(配当再投資、インフレ調整後)、この過去の平均の7%というリターンを前提として投資計画や老後の人生設計を考えている人も多いかと思います。
しかし投資戦略や資産運用に関する計画を立てる場合には、過去の平均よりも悪いケースをベースにして組んだ方が良いです。
平均はあくまで過去に起きた出来事で将来繰り返される保証はない
私がそう考える理由についてですが、先ほど例に挙げた「アメリカ株の平均リターンは約7%」という話も、それはあくまで過去の平均リターンであってそれが将来にわたって得られる保証はどこにもありません。
またそもそもの過去200年のうち、例えば人の一生の投資期間を50年とした場合に、特定の50年間を切り取ってみると7%を下回る時期もあったわけですから、この平均の数字をあなたが得られるわけではないことを理解すべきです。
過去のリターンが繰り返されることを前提に人生の計画や投資の戦略を組んでしまうと、市場の長期的な下落に対して脆弱になってしまいます。最悪の場合、当てにしていた老後資金が確保できなくなってしまう、なんて事態に陥りかねません。
そうならないためにも、例えば想定リターンを過去の平均の7%ではなく5%に下げるなど、保守的に見積もった方が良いでしょう。
なおインデックス投資のような指数への投資であれば想定リターンを保守的に見積もるだけでも構わないと思いますが、指数への投資以上にリスクの高い個別株投資の場合にはワーストケースをも想定した方がいいと思います。
具体的なケースとして私が日本株のシンニッタンを購入した時は、最悪の事態が起きたことを想定しました。過去にそのことについて記事にしているので良ければそちらも合わせてご覧ください。
悪いケースをベースに組むことの大切さ
私のように悲観的な想定を基にして投資をしていると
「悲観論を話しているとカッコ良く見えるから彼らはそうしているんだ」
という見当違いの話をする人がいますが、私の場合は突然の外的ショックや長期的な相場の低迷に見舞われても、ポートフォリオや将来の設計に支障が無いように保守的に未来を見積もっているだけです。
よく言われるように、株価が半値になったら元の株価を取り戻すためにはそこから株価が倍にならなければいけませんが、10%しか下げなければたった12%近く戻すだけで株価は元通りです。
リターンやシャープレシオを改善するには、どれだけ株価が上がるかだけではなくどこまで株価が下がり得るかをも意識すべきなのです。
また悪いケースをベースに投資の戦略を決めないと、いざ大きなリスクが顕在化した時に当初の計画通りにリターンが出なくなった場合、巻き返すために過度なリスクを取ってしまうという事に繋がりかねません。
相場の荒波を乗り越えて長期的に資産を築いていくためには、過去の平均を基に投資戦略や将来の計画を組むのではなく、平均よりも悪い事態を想定して投資に臨むべきではないかと私ローンウルフは考えています。