GEと共に生きていれば
お疲れ様です、ローンウルフです。
かつてアメリカの株式市場において時価総額トップの座に君臨していたGE(ゼネラル・エレクトロニック)。
しかし2010年代に入ると業績も株価も低迷。赤字転落、大幅な減配、100年以上続いていたNYダウ銘柄からの陥落と、台頭するGAFAMとは対照的に凋落の象徴となりました。
そうした中で2017年に彗星のごとく現れたのがGE太郎さん(現GE坊やさん)です。
ブログ「GEとともに生きる」での魂の叫びと、バフェット太郎さんとのやり取りは見るものを虜にしました。
(上記画像のうち、上がGEとともに生きる、下がバフェット太郎の秘密のポートフォリオ)
この2人のやり取りが行われていたのが2017年ですが、GEはコロナショック時には2017年の株価から5分の1ほどにまで暴落してしまうのでした。
奇跡の復活を遂げるGE
そんな凋落の象徴であったGEですが、近年になって見事な復活劇を遂げています。2023年の税引き後利益はおよそ95億ドルと、2015年以降で最大となっています。
業績の回復と共に、株価も急回復しています。
上記は直近5年間のGE(青)とGAFAMの株価推移を比較したものですが、Appleにこそ大きく差をつけられているものの、マイクロソフトとほぼ同等の成績、Alphabet、Meta、Amazonの3銘柄を上回る成績を残していることがわかります。
またバフェット太郎さんとGE太郎さんがやり取りしていた2017年に買ったとしても、今は含み益が出ている状況です。文字通り「GEとともに生き」ていれば、なかなかの成績を出すことが出来たのです。
とはいえ赤字に転落して配当も10分の1以下にまで減配したGEを保有し続けるのは極めて困難であったといえるでしょう。実際ここ数年はほとんど話題にも上がりませんでしたしね。
GAFAMもいつまでもその地位を維持できるのか
今のGAFAMの業績の堅調さを見ていると、この先もずっと繁栄し続けるのではないかと思う人は多いかと思います。
しかしかつてエクセレント・カンパニーとして持ち上げられていたGEが凋落したのを見ていると、永遠の繫栄などあり得ないことがわかります。
こうしたシクリカルな会社には浮き沈みがつきものです。過度に強気にはならずに、常に懐疑的な視座を持った方が株式投資の世界において生き残ることができるのではないかと私ローンウルフは考えています。