相場が下落したからって積立投資を止めるな!
お疲れ様です、ローンウルフです。
10月に入ってから、日米ともにさえない相場展開が続いています。アメリカの株式市場においては10月3日の高値26,828ドルから、12月16日現在で24,100ドルと高値から10%ほど下げています。
こうした株式相場の下落を受け、つみたて投資をしておきながら相場が回復するまで株式投資から手を引くように勧める人もいるようです。
ですが、つみたて投資が一番実力を発揮する下落相場で株式投資を止めてしまうのは、愚の骨頂であると私は思っています。
下げ相場にこそ実力を発揮するドルコスト平均法
つみたて投資を行っている人は、毎月一定の金額で投資対象を買い付けるドルコスト平均法を実行している人がほとんどだと思います。
例えばあるETFを毎月1万円分購入している人がいたとして、その価格が以下のように推移したとします。
AさんはこのETFを機械的に毎月の月末に1万円ずつ購入しました。その購入した結果は以下の通りです。
総投資額79,820円に対し、現在の資産額は99,440円と金額にして19,620円、率にして約26%ものリターンを出しています。
これに対し、株価のさらなる下落を予想したBさんは株価が80円まで下がった3月以降はETFの購入をストップし、元の値段に戻った6月から投資を再開したとします。その際の結果は以下の通りです。
総投資額49,880円に対し、現在の資産額は56,320円と金額にして6,440円、率にして12.91%のプラスとAさんの成績と比べて劣後しています。投資しなかった3万円を資産額へ算入した場合、リターンは8.06%とパフォーマンスがさらに悪化していることがわかります。
この結果を見てもわかる通り、下落相場でつみたて投資を止めてしまうのは、価格下落時に大きく買い増すことが出来るというつみたて投資の最大のメリットを帳消しにしてしまう行為だということがよく分かります。特に指数に連動したETFや投資信託を購入する人がつみたてを途中でやめることはあってはなりません。
また、ドルコスト平均法が下落相場に強いということに関しては、過去にも記事にしたのでよければご覧ください。
相場の上下に振り回されるな
購入をやめないまでも、ディフェンシブ銘柄の購入に切り替えればいいのではと思う人もいるかもしれませんが、相場が下落してからディフェンシブ銘柄を購入するのでは、パフォーマンスは市場平均と比べて大きく劣後してしまいます。詳しくは過去に記事にしているのでよければご覧ください。
つみたて投資は個人の感情に振り回されず、下落相場でも安心して安定したリターンをあげるのに適した投資手法です。下落相場になったからといって、つみたてをやめるよう勧めるのは資産形成にとって有益どころか害であると私ローンウルフは考えています。