私が「2月暴落論」に同調しない2つの理由

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

先月末にロビンフッダーによる投機行為を発端とした若干の下げがあったものの、それがなかったかのように平静さを取り戻し始めた今週の株式市場。

しかし中には2月中に株価が暴落するという「2月暴落論」を唱えている人が居るようです。

確かに各種の株価指標を見ていると相場の過熱感を感じさせるような兆候はかなり出てきています。記事の最初に話したロビンフッダーが買い上げた銘柄のように局所的なバブルも発生していると思います。

しかし私としては「2月暴落論」には同調できません。

私が「2月暴落論」に同調しない2つの理由

私が「2月暴落論」に同調しない理由は2つあります。

まず1つ目の理由は、具体的なマーケットタイミングを予測することは極めて難しいということです。

今現在のように過熱している相場では、トレンドの形成にマーケットに参加している人々の心理的側面が強く作用します。

こうした心理的側面が大きく作用している中で、具体的にいつ相場が転換点を迎えるのかということを事前に察知することは、極めて困難であると思います。


 

2つ目の理由は、VIX指数の高止まりから見るボラティリティの市場への織り込みです。

VIX指数とは、簡単に言うとアメリカのS&P500の先行きのボラティリティの高低を数値化したもので、数字が高ければ高いほど将来の変動率の高さをマーケットが見込んでいます。

VIX指数は「恐怖指数」とも呼ばれ、このVIX指数による株価変動リスクは主に株価の下方へのリスクを表していると言われています。

一般的にはその数値が20を超えると先行きの相場変動が大きくなることを見込んでおり、20を下回れば相場変動の可能性が低いと言われています。

2月3日現在のVIX指数は22.91と基準となる20という数値を上回っており、株価の変動リスクを市場がそれなりに織り込んでいることが見て取れると思います。

VIX指数が平時かどうかを示す20を超えているのを見ると、株価が大きく下落するかもしれないということをすでに市場は一定程度織り込んでいるんだと思います。

私が見る限りは「2月暴落論」を信じている人が一定程度おり、実際にポジション調整をして現金比率を高めている人もいるようです。

しかし本当に株価の暴落を警戒するときは、今のように2月暴落論を実際に信じて行動に移す人がいるような時ではなく、去年の初めごろのように株価の暴落について「現金を保有するのは機会損失」「タラレバを気にしたってしょうがない」といった株価の暴落など起こりえないと誰もが考えている時です。

また当時はVIX指数は15前後で推移しており、市場も株価の暴落を織り込んでいない状態でした。市場全体が外的なショックに対してかなり脆弱な状態だったと言えるでしょう。

株価が大きく下落する可能性もあるがダウンサイドへのリスクはそこまで高くない

とここまでお話してきたものの、実際に2月中に株価が大きく下落する可能性はあるかもしれません。

ただ先ほどもお話した通り、今現在の市場はある程度株価の下落を想定して価格付けされているわけですから、昨年の初めごろに比べるとダウンサイドへのリスクはそこまで高くはないと思います。

ですから実際に株価の下落が起きたとしても、20%を超えるような暴落と言えるほどの大きな株価下落が起こるわけではないと考えています。

過熱感は日々増しているものの、まだ昨年初めほど警戒すべき時期ではありません。私自身、当時のような状態になれば株価の暴落に備えた行動を取ろうと思っています。

しかしそれは具体的にいつ暴落が起きるのかを予測するのではなく、いつ暴落が起きてもいいような体制をいつも以上に整えるという話です(これを強調しないと「あいつはもうすぐ株価が暴落すると言っている!」と曲解される)。

とはいえ市場はいつ何があるかわからないものです。平時より何が起きてもいいように現金を常に一定割合保有する等、急なショックに耐えられるような備えを常に意識した方が良いのではないかと私ローンウルフは考えています。

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