私が今エヌビディアを買いたいと思えない理由

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

8月以降やや軟調な展開を迎えているものの、年初からのS&P500の騰落率は12.97%と好成績を残しています。

今年のアメリカの株式市場を引っ張っているのは大型ハイテク株、特にその先頭を走っているのがNVDA(エヌビディア)です。

直近ではやや株価が下落しているものの年初めから3倍近くにもなっており、とても好調です。

こうした高いリターンと業績の成長性、またAI関連銘柄という話題性に惹かれてNVDAは個人投資家の中では大変人気の高い銘柄となっています。

しかし私としては、今このタイミングではNVDAを買いたいと思いません。そう思う理由についてこの記事で書いていこうと思います。

私が今エヌビディアを買いたいと思えない理由

NVDAは言わずと知れた半導体メーカーですが、半導体関連銘柄はいわゆるシクリカル銘柄、つまり景気敏感銘柄にあたります。

景気敏感銘柄は一般的には好況期には業績を大きく伸ばして株価も上昇し、反対に不況期には業績は低迷して株価も大きく下落するという性質を持ち合わせています。

こうした性質を考えれば、半導体銘柄の買い時というものは今のような好況期で株価が大きく上昇している時ではなく、むしろ不況期の業績が低迷した株価下落時の方が買い時となるのです。

また今半導体銘柄はAI関連銘柄としてブームを巻き起こしていますが、ブームの真っ最中にある銘柄は過剰な期待が値付けに反映されているので、こうしたブームの真っただ中で買いを入れると悲惨な結末を迎えるというのは歴史が証明しているところです。

それが現われているかのように、NVDAのPERは2023年9月23日現在で実績値はおよそ100倍となっています。

これだけ見ると非常に割高な水準に見えます。しかし見るべきは過去の数字よりも将来の数字です。現在の市場予想による今後の業績推移と予想PERを見ていきましょう。

2024年のEPSは224.14%の上昇と、非常に大きな利益成長が見込まれています。その後も2025年は50.33%、2026年は23.43%と2024年には劣るものの高い水準のEPSの伸びが予想されています。

2026年の予想EPSに基づけばPERは20.42倍と、今の市場平均と比べてもあまり遜色ありません。NVDAを買いと考えている人は、この数年先の数字を見てNVDAは割高ではないと考えているようです。

 

ですがそもそも考えてもらいたいのは、数年先の非常に高い成長率に基づいた業績を持ち出さなければ割高ではないと言えないという時点でそもそもかなりの割高な水準にあるという事です。

しかもこの数字は今の好況期において導き出された数字なわけですから、不況期に突入すればこの予測値が下振れする可能性も大いにあります。

将来の高い期待に裏付けられた株価というのは、それが裏切られると大幅な株価下落を強いられるため、現在のNVDAは高い下方へのリスクを抱えた状態なのです。

またこの予想PERはあくまで株価がこのまま変わらない場合にこの倍率にあるわけなので、ここから株価が上がった場合にはさらに割高な水準になっていきます。

さらに「AI銘柄のNVIDIA株は最初のi-Phone発表直後のAPPLE株と同じ」との考えもあるようです。

 

しかし当時世界の時価総額TOP50にも入っていなかったappleを持ち出し(2008年時点)、現時点で世界の時価総額第6位にあるNVDAを比較するのは無理があると思います。

買い時が大切な景気敏感銘柄

以上が私が今エヌビディアを買いたいと思えない理由を簡単に書いてみました。ですから私からすれば、エヌビディアに限らず今の時点で半導体関連銘柄をレバレッジをかけて買うというのは論外です。

ですがこれはあくまで「今」の話をしているだけです。もし将来不景気が訪れて業績が悪化し、株価が暴落するような局面では買ってみたいなという思いは湧いてくるかもしれません。

もしこうした半導体関連銘柄を買ってみたいという人は、今ではなく将来訪れるであろう不況期に買ったほうが良いのではないかと私ローンウルフは考えています。

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