私がXOM(エクソンモービル)を買わなかった3つの理由

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

米国の高配当株銘柄として人気のあるXOM(エクソンモービル)ですが、過去に購入の検討をしたことがありましたが、私は購入しませんでした。購入しなかった理由は以下の3つです(これはエクソンモービルだけに限らず石油会社に共通した理由という感じではありますが)。

私がXOM(エクソンモービル)を買わなかった3つの理由

1. キャッシュフローが安定していない

まずは下の画像をご覧ください。

これはアメリカのyahoo!financeにあるエクソンモービルの各種財務指標です。赤で囲んだ箇所が営業キャッシュフロー、青で囲んだ箇所がフリーキャッシュフローです。

年によって数字が大きく上下していることが分かります。私は予測可能性の高さからキャッシュフローの安定性を重視しているので、年によってこれだけ大きくキャッシュフローが上下するエクソンモービルは買えませんでした。

2. 業績が諸要因に大きく左右される

石油会社の業績は原油価格に大きく左右されます。その原油価格自体も景気や為替、産油国の地政学リスク等の諸要因によって大きく左右されます。利益の源泉となるエネルギー価格のブレが大きく安定性に乏しいため、長期保有にあまり適さないのではないかと判断しました。

3.エクソンモービルはコモディティ型企業である

3つ目の理由として、エクソンモービルはコモディティ型企業であるということがあげられます。コモディティ型企業とは、値段が唯一の選択基準となる事業を抱える企業のことを指します。

顧客から見れば原油等の石油関連商品を買う際に判断する材料は基本的には価格のみです。質やブランドはほとんど関係なく、安ければいいのです。こうしたブランド価値を持ち合わせていないコモディティ型の企業は価格競争にさらされやすく、利益率も低迷しやすいのです。

私は買わないという判断を下したが、歴史的にはXOMは高いパフォーマンスを維持してきた

以上が私がXOMを購入しなかった理由です。こうした性質を持ち合わせた企業ですから当然ながら投資のリターンも低迷しているはず…と思ったらそうではありません。

以前の記事でも紹介しましたが、1950~2003年の配当を加味したトータルリターンをIBMとスタンダードオイル(現エクソンモービル)を比べた場合、スタンダードオイルのパフォーマンスのほうがIBMを上回っていたのです。

私が考えるような理由からスタンダードオイルへの投資を敬遠している人が多く、株価は割安に放置されがちでした。また、キャピタルゲインではIBMに劣っていましたが高配当を続けていたため、配当再投資を続けた際のリターンがとても高かったのです。

ですので私がくだした判断はパフォーマンスを考えるうえで必ずしも正しいとは言えません。あくまで自分の投資方針に合っているか、自分が腑に落ちた上で投資できるのかという要素が強いです。

長期保有を続けるうえでは自分の信念にのっとった投資を行えるかがとても重要です。信念に反する銘柄に投資した場合、株価が急落したら底値で売却してしまうということも考えられます。みなさんも自分が十分に納得したうえで銘柄を選択し、投資の判断を行ってくださいね。

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