アメリカのハイテク銘柄ETFを徹底比較する!【QQQ、VGT、XLK】
【2020年2月2日内容更新】
お疲れ様です、ローンウルフです。
私は以前の記事で、相場が下落した時にこそ景気敏感株を買おう!という内容の記事を書きました。
その景気敏感株の投資先の1つとして、ハイテク銘柄があります(ハイテク銘柄のすべてが景気敏感かどうかというと議論が分かれる所ではありますが)。
「ハイテク銘柄へ投資するとして、その銘柄に投資したらいいんだろう?」という方は多いんじゃないでしょうか?実は私もその一人です。
そんな時に役に立つのがETFです。ETFであれば、ハイテクセクターへ丸ごと投資することができます。ハイテクセクターへ投資できるETFのうち、代表的なETFである、QQQ、VGT、XLKを今回の記事で取り上げたいと思います。
今回比較の対象とするのは、アメリカの株式市場に上場する以下の3つのETFです。
・QQQ(パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1)
・VGT(バンガード®・米国情報技術セクターETF)
・XLK(テクノロジー・セレクト・セクター SPDR® ファンド)
それでは項目ごとに比較していきたいと思います。なおいずれの数字は記載のない場合2020年2月2日現在の数字となっています。
〇 設定日
いずれのETFも歴史が長いですね!一番最新のETFでもVGTの2004年1月26日です。期間が長いとパフォーマンスの比較ができていいですね。
〇 純資産額
どのETFも日本円にして1兆円を大きく上回り、申し分ない規模と言えます。特にQQQはおよそ10兆円と非常に巨大な規模となっています。
〇 銘柄数
QQQは103銘柄、VGTは324銘柄で、XLKは71銘柄と一番銘柄数としては少ないです。
銘柄数だけ見れば十分に分散できていると言えますが、XLKは後述する銘柄ごとの比率により、特定の銘柄の値動きに大きく影響を受けそうです。
〇 分配金利回り
分配金利回りには若干のバラつきがありますが、総じて低い利回りとなっています。ハイテク系の企業はその利益を再投資に回す企業が多く、配当金に回す金額が少ないため分配金も低くなりがちです。
〇 経費率
いずれの経費率も0.2%以下と十分すぎるぐらいの低水準だと思いますが、その中でも一番VGTの経費率が低く抑えられています。
〇 PERとPBR
アメリカのyahoo!Financeからの数字です(2020年1月31日現在)。おおよそ横並びとなっています。ちなみに昨年2019年の3月初めのPERとPBRは以下の数字でした。
昨年と比べるとだいぶ「お値打ち感」がなくなってきているように思えますが、成長性が高い銘柄が多いのでそこをどうとらえるかですね。
〇 上位10位の構成銘柄
・QQQ
・VGT(2019年12月末現在)
・XLK
構成銘柄を見て特徴的なのは、まずQQQにはAmazonとアルファベット、Facebookがそれぞれ構成銘柄の上位に含まれていることです。いわゆるGAFAが全て組み込まれているのが特徴的ですね。
QQQはあくまでナスダックに上場している企業を組み入れていてペプシコのような銘柄も含まれているので、厳密にはハイテク株ETFではないのかもしれませんが、比率としては少ないので大きな差はないのかなと思います。
VGTとXLKは構成銘柄がかなり似通っていますね。上位5銘柄は全て同じ銘柄で構成されています。ただXLKは上位5銘柄だけで5割を超えているので、そのあたりの偏りがあることに注意が必要です。
どれを買うかは個人の判断になりそう
以上3つの銘柄をそれぞれの観点から比較してきましたが、最後に一覧にまとめたいと思います。
正直な所それぞれに特徴的な良い部分があるので、これだ!という1つの銘柄を選びづらいですね。経費率だけ見たらVGTですが、ハイテク銘柄以外の新興銘柄やGAFA全てを購入対象にしたいのであればQQQがオススメだと思います。分配金利回りや、より特定の銘柄に集中させたいと考えている人はXLKがオススメだと思います。
皆さんも相場が下落した時の購入候補の1つとして、ハイテク銘柄ETFを検討してみてはいかがでしょうか?