ランダム性を味方にせよ!~反脆弱性を用いて不確実な世界を生き延びる~

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お疲れ様です、ローンウルフです。

株式投資をしているうえで避けられない、相場の下落局面。おそらく多くの人が株価の下落が起きた時の対応策について考えているかと思います。

株価が下落した際の有力な策として、損切を思いつく人は多いと思います。確かに損失をこれ以上防ぐという意味では、損切は相場全体の下落に対して有効な策と言えるでしょう。しかし私自身は損切以上に有効な策があると考えています。

「反脆弱」という概念

ナシーム・ニコラス・タレブはその著書「反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」の中で、世の中の物や事象は外部から与えられるストレスやランダム性に対する反応に基づき、3つのカテゴリーに分類できるとしました。その3つとは以下の3つです。


・脆弱
・頑健
・反脆弱


 

タレブはこの3つのカテゴリーを「三つ組(トライアド)」と呼び、「脆弱」は平穏を求め、「頑健」については何事にもあまり動じない、「反脆弱」については無秩序を成長の糧にするものとしました。

簡単に言い直すと、脆弱はストレスに弱い、頑健はストレスに強い、反脆弱はストレスをむしろプラスに変換するということです。

例えばガラスのコップを壁に投げつけた場合、コップは粉々に割れてしまいます。これが脆弱、つまり脆いものです。

頑健なもの、例えば同じコップでも鉄製の物であれば壁に投げつけても割れることはありません。これが頑健なものです。

残り1つの「反脆弱」については、ストレスを与えられることにより逆にその対象が強くなる事例をさすわけですが、先ほどのコップの例だとイメージがわかないと思います。壁に投げつけるたびに頑丈になるコップなんて存在しませんからね。

別の身近な事例に例えるならば、筋力トレーニングです。人は筋力トレーニングによって体に強い負荷を与えることにより、筋線維が破壊されます。

しかしその筋線維が回復する中で、筋肉は筋力トレーニングにより壊れる前よりも強い筋肉が再生されます。いわゆる「超再生」というやつですね。

「反脆弱」を株式投資に当てはめる

翻ってこの考え方を株式投資に当てはめてみたいと思います。

株式投資における脆弱なものとして、景気敏感銘柄レバレッジを用いた取引(買いの場合)が挙げられます。

これらの取引は相場の急な下落に対してとても脆く、景気敏感銘柄は真っ先に株価が下落します。また両者とも相場全体の下落時はその下げ幅もとても大きいです。これらの取引は外部からのストレスに対してとても「脆弱」であると言えるでしょう。

続いて「頑健」についてですが、私は株式投資における頑健なものとして損切を挙げたいと思います。損切は損失を一定の範囲内に抑えることができるからです。

損切という行為は相場全体の下落という外部からのストレスに対して強く、頑健さをそなえていると言えるでしょう。しかし外部からのストレスをプラスに変えるという性質までは持ち合わせていません。

不確実性を生き抜くためには、頑健さよりも反脆弱性を備えたストレスをプラスに持っていけるような策が必要です。

そして相場全体の下落から直接的に利益を受けることができる反脆弱性を備えた取引として、プットオプション買いがあります。

プットオプション買いはすごく簡単に例えてしまうと、株価の下落に対する掛け捨て保険のようなものです。

掛け捨て保険のようなものとは言えど、株価の暴落が起きた場合にはオプション価格は時に数十倍に跳ね上がって驚くような値動きを見せます。

実際にタレブが関与しているファンドではコロナショックが起きた2020年3月に37倍ものリターンをあげています。37パーセントではありません。37倍です。

プットオプションについて、詳しく知りたい方は過去に記事にしているのでよければご覧ください。

プットオプション買いに代わる反脆弱性を備えた取引

しかしオプション取引をしたことがある人はわかると思いますが、こうしたプットオプションの買いをひたすら続ける投資手法は精神的なストレスが強くかかります。

オプションの買いはその取引の性質上、時間が経つにつれて価格が下がり続けてしまうからです。

上昇相場で皆が大きく儲けている中で自分だけはジリジリと資産を減らしていってしまい、それが数年にわたって続くわけですから、かなりの精神的なストレスとなります。

タレブ自身も損失が続くと精神的なストレスで眉毛がピクピクと動いていたそうです。またこうしたブラックスワン手法を用いたファンドも途中で閉じたファンドが多かったそうです。

そこで代わりの手法として、プットオプション買いと比べてだいぶ反脆弱性は劣りますが、外部からのストレスをプラスに変える手法としてもう1つ、ディフェンシブな投資手法が挙げられます。

ディフェンシブ性を備えた投資先であれば、株価市場全体の下落はむしろ市場平均を上回るチャンスとなり、シャープレシオの改善にも繋がります。

さらにプットオプション買いは株価の大幅な下落がない限り、時間が経てば経つほど価格が減っていくので時間を敵に回す手法と言えますが、ディフェンシブな投資先であれば株式の内在価値の増加によって時間を味方につけることが出来るので、普段の生活が忙しい勤め人にとっても適した手法と言えるでしょう。

株価の下落をむしろポジティブに捉えることが相場で生き残るために必要だ

またフルインベストメントせずに投資余力を残すような手法は、株価の下落は株式を安く購入できるチャンスとなり、株価の下落をむしろプラスに捉えることができます。

反対にフルインベストメントをしていた場合には、相場のストレス性がそのまま直撃するにも関わらず、何も手を打てないことになってしまいます。

株式市場において長く生き残るためには、相場の不確実性に対しその不確実性をネガティブなものとしてとらえるのではなく、むしろポジティブに捉えるという逆転の発想が求められると思います。

そうすればブラックスワン、つまり事態が起こる可能性が極めて低いが、それが起きたら甚大な影響を与える事象に遭遇したとしても生き残ることができるのだと思います。

皆さんにもこうしたストレスやランダム性をむしろプラスに持っていくという発想を、株式投資はもちろんのこと実生活でも持ってもらいたいと私ローンウルフは考えています。

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